定年転職

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定年転職

会社の定年設定まで1年を切り、その後の人生の生き方を考えざるを得ない状況に気が付きました。65歳まで希望すれば嘱託社員として勤務できる建前になっているものの実際に嘱託で働いている人は少ない状況です。その理由は、雇用延長した場合、給与が激減するからです。
私の場合、既に役職定年を迎えているものの社内の重要プロジェクトの幹事を数年に渡り担当してきたことから、実質、役職定年は関係がない状況でありました。しかしながら、そのプロジェクトも一応の決着を迎え、私自身も一つの役割を終えつつある状況から、第二の人生を考え出すに至りました。
実は、数年来の単身赴任生活にも疲れてきている所であり、毎週末自宅に帰ってはいるものの、150㎞にも及び移動には、身体的にも精神的にも耐えられなくなってきているのも事実です。そこでこの年での転職活動を開始しました。その歴史を綴っていきます。

過去の中年の転職活動

ターニングポイント No.1

数年前の一つのターニングポイントは、恥を忍んで取引があり、若いころから知っている外資系のベンダーの日本支社社長に相談をお願いしました。取引がある位ですから、そこの会社の業務に対し、私のスキルはベストマッチです。何回かお話を聞いてもらえる機会を設けて頂きました。実質私がお客と言う立場でしたので、その度に接待と言う形になって、こんなことで良いのかなと思いつつその席に参加させてもらいました。最終的に、本社のお偉い方が来日した際にも接待と言う形で呼ばれ、英語で書いた転職希望を聞いて頂きましたが、結局、色良いお返事は頂けませんでした。理由は、一応、私の得意とする分野での人員は足りているというニュアンスのことは聞いていましたが、正確には言われていません。と言うか?正式なお断りは受けていな状況で、こちらから接触を断ったという形です。もしかしたら、英語が通じなかった? または、接待を受けるべきでは無かった? その後あえなく単身赴任となった訳ですが、その社長さんとは、転勤先の用事でお会いしなければならなくなり、気まずい思いでした。知り合いを頼り、転職を成功させたいものですが、望まれない要求はご法度かもしれません。

ターニングポイント No.2

次のターニングポイントは、それから2年後です。単身赴任後も少しの間転職活動を続けておりました。全社の統括部門に所属して生産革新活動に従事していたことから製造業のコンサルなら出来るのでないと切り口を絞っておりました。コンサルタントに数社応募した中で唯一社長面接まで行ったことがありました。生産革新改善事例を2つ程準備して、採用担当者、役員面接を突破して、愈々社長面接となりました。その社長は、叩き上げのワンマン社長ぽい人で、今までお会いしたことのない様な迫力を有した人でした。ご挨拶をして持参した履歴書を見るなり、『こんな年収保証出来るわけないじゃん!!』と。私も一部上場の管理職ですのでそれなりのお給料を頂いておりましたので、こんな形になりました。これでジエンドです。面接に立ち会った採用担当者も一言も出ない状況で、私も居た堪れなく、そこで私が、『年収が激減してもこの仕事がやりたいのです。是非採用してください。』とでもいえれば、風向きは変わったのでしょうか? 私は、それは言えませんでした。私の方から、次はどのような手順になりますかと聞いて、すごすご退散してきた次第です。中小企業の社長さんの凄さを感じた次第です。

定年転職始動

さてそれから数年後、定年まで半年となり、シニアの転職活動を開始した。まず、リクルートエージェントに登録と思いネットでシニアに強い味方となってくれるエージェントを検索したけっかお勧めは、以下のエージェントであった。何れも大手。

リクルートエージェント

JACリクルートメント

ビズリーチ

そこでまず、大手と考えられるリクルートエージェントとJACリクルートメントに登録した。登録の際には、氏名、住所、現在の所属と連絡先電話番号とメールアドレス等の簡単な入力で、ほんの数分で完了。

登録から2~3に日でメールによる連絡を受けました。

リクルートエージェントからは、窓口担当者の方からメールが送られてきて、電話でのヒアリングを行いたいとのことで時間を調整の上、ヒアリングに臨みました。ヒアリング内容は、現在の状況と転職活動の理由をまず確認されます。次に希望の職種と転職先として、何の条件を優先しているのかのヒアリングです。条件としては、年収or職務内容or勤務地が主な候補となります。大体、1時間位のヒアリングでした。その後、ちょっと待たされて、4件の会社を紹介されて、マイページにも載せるので検討してくださいと言うことで終了しました。

JACリクルートメントからのメール連絡では、直接面談をしたいので事務所に機と欲しいとのことで、1週間後に時間調整の上、面談に臨みました。面談の際には、窓口対応者に応対して頂き、リクルートエージェント同じ様に、現在の状況と転職活動の理由をまず確認され、次に希望の職種と転職先として、何の条件を優先しているのかのヒアリングをうけました。他のエージェントと違うところが、窓口担当者を含めて、個別の業界や職種に特化したコンサルタントが存在し、私の希望特性をそれらの間でシェアした上で、転職候補を紹介してくれるものです。このコンサルタントは、その企業に直接訪問しており、企業の文化や風土、事業戦略までも把握して、他では得られないリアルな情報をもとに紹介をして貰えると言事でした。今回の面談でも、窓口担当者から1件の紹介を受けた後、数人のコンサルタントが立ち代わり面談に現れて、対象企業の紹介をしていきました。その中で、こちらの希望に合うものは意思表示して、その後にマイページにそれらの企業がアップされました。

本格的な転職活動の開始しました。


まず、リクルートエイジェントのマイページで紹介案件を確認しました。このマイページは、機能が充実していて、目標の応募件数が設定されており、その達成度まで表示してくれます。今回は2件ほどコンサルタントファームに応募しました。応募はワンクリックのみです。リクルートエイジェントではスマホアプリも準備されており、外出策でも検索、応募が出来るので便利です。その後も数日おきに担当エージェントの名前で紹介企業のメールが届き、応募の検討を迫ってきます。また、気になるに設定した紹介案件については、人気の案件は応募で一杯になり、直ぐにクローズしてしまいますとメールで迫ってきます。また、そのメールには気になるに登録している人数、応募済みの人数が記載されており、応募を迫って感じです。まとめるとリクルートエイジェントは、Webシステムが充実しているので、登録、NG通知が短期間で良い反面、NGの衝撃が繰り返しやってくると感じています。切迫感さえあるが、紹介案件は20~30代向けが多いとも感じられます。

案件を選ぶにしても、業務内容、勤務地等から、採用された場合の生活をイメージする作業が必要となります。Googleマップで自宅から勤務地の経路検索を実施して、通勤手段、通勤時間等を把握します。あまりにも時間が掛かる場所ですと、アパートを借りた方が良いのではないかとか、新幹線を使ったらどうなるのとかを考えてしまいます。従いまして、困難さを推論する作業を行った後の門前払いは、精神の消耗が発生します。

リクルートエージェントからは、週に何回かお勧め企業が窓口担当者から送られてきます。案件の中から、やりたい業務に近い案件に3件応募を掛けました。1社は5日後、他の2社も10日以内に門前払いのご連絡を頂きました。その文言は、『先日ご応募いただいた企業の書類選考結果をお伝えさせていただきます。大変恐れ入りますが今回はご期待に添えない結果となりました。』となっております。年齢が大きな理由となりますが、NG連絡毎に心が折れます。やはり掲載されている案件の内容から察して、30~40歳台をターゲットにしていると思われ、シニア向けの物は見当たりません。即ち、第二新卒OKとか40歳台の部長1名、担当社員5名のグループで働いてもらう様な記載です。

その一方で、エージェントからは、数日おきにセレクト案件が送られて来ており、こちらも無視することは、転職活動を止めている様にも見えてしまうと思い、せっせとマイページを確認しては、希望に合いそうな案件に応募しますが、門前払いの嵐となる訳です。10件に応募して、1件を除いては数日後に門前払いです。その1件は、私の年ですと契約社員扱いの採用しか無いが進めてよいかとの確認を受けました。マイページには目標応募件数16件の帯グラフが横たわり、応募を催促しています。どうしますか?

活動期間中、リクルートエージェントに最も多くの案件に応募させて頂きました。結果としては、いずれも門前払いでした。そんな中、週に一回以上は登録した希望の職種案件をメールで送って頂いています。一方で、お送り頂いている案件は、指定ワードに対し機械的に引っ掛かった案件であるので、本当の希望とも中々マッチしませんし、多くの門前払いを受けた側としては、応募の気力も萎えてしまっています。そんな中、こんなメールがやってきました。『応募に際してお困りごとはございませんか?』と題し、求人案内とマッチングが取れていない、求人数が多く、選考に通過する求人がわからない等の課題に対し、相談に乗りますよとの問いかけでした。相談に手を上げるか迷います。多分、私の場合この問いかけにも当たっていますが、根本問題は、年齢的なマッチングだと思えてなりません。


JACリクルートメントの照会サービスは他とはちょっと方式が異なります。

JACリクルートメントは、英国で創業した日系企業だそうです。面談に呼ばれ、指定のビルを訪れた際に気が付いたのですが、実は、2度目の登録でした。数年前の単身赴任前に、一度転職活動を活性化させた時期に登録、面談していました。JACのシステムは、ちょっと変わっています。担当窓口のエージェントが決まりますが、その方も営業エリアを持っており、例えば電機業界担当とか、旅行業界担当とかのエリアを持っています。その各担当者は、直接企業とやり取りをしていることから、企業の要望と転職希望者の特性を合わせて紹介業務を進める仕組みで、信頼感が在ります。

面談者のエージェントから、2度目の登録ですねと言われ、私の方も、今思い出しましたと返す一幕から始まりました。まずは、転職活動の動機から聞かれ、希望の業種、勤務地を説明しました。その後、他の物が案件をご紹介しますからと言って出て行きます。担当のエージェントの方からも2件ほど案件を紹介されました。前回はそういわれた後、数分経っても誰も来ませんでしたが、今回は、5名ほど入れ替わり立ち代わりで面談され、それぞれ1件ずつの案件紹介を受けました。今回は、エージェントに真剣モードで対応いただいたという感じでした。その後、追加の案件紹介メールを数件頂き、その内の2件に関し応募させて頂きました。

営業拠点に密着したJACリクルートメントの案件でしたが、複数件の案件に応募させて頂きましたが、すべて書類審査で落選でした。最後の案件で落ちてから1ヶ月半以上経過しましたが、何も連絡は在りませんし、こちらでもホームページに行って案件の検索も行っていません。ここまでかな?

ビズリーチは他とはちょっと匂いが違います。

今度は、ビズリーチに登録しました。入り口は、他のエージェントと同様に氏名、住所、連絡先等の個人情報を入力しますが、ちょっと異なっているのが、業務歴の入力です。通常、業務歴は、wordとかpdfでこちらが作成したものを提出させるパターンが多いと思いますが、ビズリーチではweb上にその機能を有しています。一つの就職先、経験、プロジェクト毎に案件を、期間と実績を記入して行く方式で、追加情報登録を開くと、随時経験、実績を記入できます。希望業種、希望職種も聞かれます。最後方では自己アピールも記入が求められます。保有している能力、経験等を400字以内で明記します。400字にまとめるのは結構大変です。登録、記入が終わりましたら、メールで連絡が来て1~3日営業日後に審査結果を知らせて来るというものでした。他のエージェントとの大きな違いは、この登録審査でしょうか?さすがビズリーチ、ここで落ちたら目も当てられません。

3日営業日中と言うことであったものがその日中にいきなり3通のメールを受けました。1通目はビズリーチの利用に関する注意点で、アドバイザーやコンサルタントなどが求人を紹介する仕組みではなく、会員の方と企業・ヘッドハンターをつなぐ、マッチングプラットフォームであるとの説明でした。即ち、求人への応募はもちろん、企業やヘッドハンターから届くスカウトを通じて直接コミュニケーションを取って、転職先を自身で見つけるのだそうです。2通目のメールは、ビズリーチ代表取締役の南さんと言う方からのメールで、設立の理念に合わせてのごあいさつでした。3通目は、登録審査通過と言うことでした。安堵。

日経エグゼクティブ

ちょっと気張って日経エグゼクティブ転職に登録しました。と言うのも何日か前に気まぐれから同サイトの求人情報を見たところ数件の応募したい案件が存在していたことから登録しました。入り口は、他のエージェントと同様に氏名、住所、連絡先等の個人情報を入力しますが、日経の電子版で会社のメールアドレスで課員登録している関係から、登録に際し個人アドレスを受け付けられなく、しょうがないので会社のアドレスを登録してしまいました。大丈夫かな?

その後、募集案件を検索しているとパソナ案件が非常に多いことが分かりました。私の職種関係がそうなのかもしれませんが。注目していた募集案件をクリック、名前、連絡先等の入力を再度求められ、加えて、職歴の記入を要求されたので2000字以内に収めてこれを登録しました。次に興味を惹かれた案件もついでに申し込もうとしてクリックしたところ、また同じことの来る返しの上、エージェントには既に登録済みです表示。この案件もパソナ扱いでした。多分、日経エグゼクティブ経由でパソナに申し込んだことになっているのです。ちょっとした落とし穴にハマった感じです。

翌日パソナから速攻で申し込み企業とはマッチしない旨のご連絡を頂いた。パソナさんのWeb応募は、求められる人材の記載条件に的確に合わなければ門前払いと感じられた。要するに、部署や肩書が記載内容と合わなければ、NGと思われます。

実は、50歳前半、単身赴任の移動を言い渡された数年前に一度転職活動を行った時期がありました。当時は、エグゼクティブ何とかというサイトに登録し、年収アップも期待しつつ転職先を探しましたが、これが大間違いでした。エグゼクティブとは部長級では無い事を思い知らされました。Web登録しなにかお誘いが来るのかなと待っていましたが音沙汰無し。Web登録サイトからは、通常の同じ系列の転職エージェントサイトに別の登録を促され、これを頼りにヘッドハンティングを待ちました。時々、リクルーターからお誘いの連絡が来ますが、条件の良いものであっても、遠隔地や海外赴任の案件で、そこに応募しても、単身赴任の状況は変わらないことになるので、結局、応募しませんでした。こっちがこれは行けると思っても、応募してもほぼ門前払い。Webでの応募の場合、多分ですけど、応募要項に合致しなければ受付さえして貰えない。もしくは、年齢の若い同じレベルの方に負けると勝手に考えていました。その後お誘いが来るのは、タクシー運行管理や運転手の案件。稼げますよと言う内容で繰り返しお誘いが来ます。心が折れます。この様な繰り返しで、結局、期限が尽きて、単身赴任になだれ込んだという顛末でした。

結論:エクゼクティブにはなれなかった!!

先輩からの助言

会社の1年先輩で大学も同じ研究室に所属していたから方から退職挨拶のメールを頂きました。雇用延長も選択せず、60歳での退職の様です。退職メールには私的なメールアドレスも記載されていたことから、私も転職活動を始めたことから、退職後、どの様にされているのか聞いて見ることにしました。返信頂いたメールでは、一部上場の業務内容に関連性のある会社に嘱託社員として入社されたとのことでした。ご本人は、幸運にもと表現されていました。私も転職先探しで苦労している所であり、次のメールで、お勧めの転職エージェントをお聞きした所、パソナ、リクルートを進められました。追加情報として、エージェントと面接をしなさいと付け加えられました。加えて、昇進試験を受けた時思い出して対応しなさいとのアドバイスを受けました。

私共の会社では、私共が昇進した時期には、昇進試験が厳しく、自殺者も出る位で、社会でも問題となっていました。経理、労務、技術マネジメントと言った知識試験に加え、論文、面接と、候補者は、ほぼこの対応で1年を費やしていた状況でした。論文では、自身の能力のアピールポイントを明記することと、その能力を持って会社にどの様に貢献できるかを記述するものです。これが、業務履歴書及び経歴書の書き方と重なる所があることを気づかされました。

一方、Webサイトの登録では、能力の部分は記入を要求されますが、紹介案件先への希望動機は表現できません。やる気の前に能力、実績での判断となっていますかね。

また、思い知らされたのは、その先輩も社内では私と同じレベルの管理職まで経験された方で、切り口は違えども高いスキルと経験をお持ちでした。その先輩が、幸運にもと評され嘱託社員への採用です。再度、覚悟しなければ成りません

Webの書類審査23連敗でやる気を無くして来た時に出会ったのが、マイナビシニアです。マイナビシニアのサイトに行って頂くとわかると思いますが、掲載案件は、警備員とかパン工場の製造等が中心に掲載されています。

ちょっと希望の職種が無いなと思いつつ、ダメ元で技術系の専門職で検索を掛けたところ、一件ヒット。年収も魅力的で、65歳まで勤務可能とのことから応募してみました。ちょっと悩んだ末、思い切って応募ボタンを押すと、必要事項の入力が要求され、記入後に応募を完了しました。翌日、メールで問い合わせを頂き、面接の依頼を受けました。面接には、経験をつまれたマネージャークラスの方にご対応頂き、転職の動機を聞かれ、更に、案件の詳細説明を受けました。ちょっと自宅から遠い勤務先で、高速を使った車通勤が許されるのであれば、通勤可能と考え応募しました。エージェントの方に、この要件を確認して頂いた結果、車通勤は可能であるが、高速代は出ない。また、電車通勤扱いにして頂き、高速代に充てることも許されないことが分かりました。加えて、60歳を超えると契約社員となり年収が300万円台になることも判明。高速代や駐車場代を差し引くと結構痛いことから応募を諦めました。

しかしながら、ここでは重要な学習が出来ました。先に登録していた転職エージェントと同様の業務経歴書と履歴書を提出した所、書き直せというものでした。何かと申し上げると、応募先の要件に合わせて、業務経歴の記載内容と履歴書の希望動機を最適なものにしなさいと言うことです。確かに、相手先の心を動かすような内容にすべきと言うことです。これまで、数々の書類選考脱落は、明記された経歴と年齢で落ちて来たのであり、それを補うためには、業務経歴の記載内容と経歴書の希望動機でアピールが必要だと言うことではないかと思い至った次第です。

1件目の案件では応募しないという結論に至りましたが、続けてエンジニアの指導員的な案件をご紹介頂きました。電車通勤可能な範囲でしたし、契約社員から正社員登用もあり、70歳を超えても勤務されている方がいらっしゃると言うことで希望が膨らみました。応募に当たりこの案件向けの業務歴、経歴書の再提出を求められました。微修正ですが、業務歴では、学会活動や教育講師に役立つようなポイントの記載を多くし、履歴書のフリーコメント欄には、『将来を担うエンジニア育成に貢献したい』と言ったアピールを加えました。書類審査に通りましたことから、面接を受けた所、ちょっと話が違っており、60歳を超えると3年契約のみで、正社員登用の道もない。加えて、各種手当がつかなくなり、額面20万円の手取りということでした。とほほほほ、やはり60歳の壁が・・・雇用延長制度が義務化されてはいても、ほぼ、形骸化の状況と感じざるを得ません。

マイナビミドルシニアから提案された案件で面談後に落ちた後、一ケ月後に連絡が入り追加の案件をご紹介頂きました。ここは前回もそうですが、営業から案件の説明を電話で説明して頂きます。今回も、業務的に魅力のある仕事をご提示いただきました。しかしながら求められるスキルが、少しアンマッチであることが分かり、結果的に辞退させて頂くことになりました。気にかけて頂き、本当に頼りになるのはマイナビシニアさんでした。

ハローワークインターネットサービス

ハローワークインターネットサービスとは、厚生労働省=公共労働安定所=ハローワークが運営する求職者と求人者の利用できる無料のシステムです。パソコンやスマートフォン、タブレットなどからハローワークの求人情報を検索し、閲覧できるサービスで、全国のハローワークで受理された求人情報を検索でき、年間の新規求人は800万人以上とされています。まず理解すべきは、求職者=就職先を探している個人、求人者=従業員を探している企業という用語です。すなわち、ハローワークインターネットサービスでは、求職者と求人企業とのマッチングアプリという言い方も出来ます。また、このサービスでは、求職者マイページを開設することで、単にハローワークの求人情報を検索出来るだけでなく、このマイページを通じて求人の検索条件を保存したり、気になった求人情報を保存したりすることが可能です。これに対し求人者である企業からは、求人票という採用情報をハローワークインターネットサービス上に提供しています。

このサービスでは、ハローワークからおすすめの求人情報を受け取ることもできます。さらに、オンラインで直接応募する機能や、求人企業から直接応募のオファーを受ける機能も備えられています。ただし、オンラインからの直接応募は、求人企業側で「オンライン自主応募の受付」を許可している求人に限られます。

このように、ハローワークインターネットサービスは、求職者が就職活動を効率的に進めるための便利なツールとなっています。

厚生労働省のHP https://www.hellowork.mhlw.go.jp/へ行ってみますと下記の求職者の入口が出てきます。

求職票の登録方法は、まずは、以下の手順となります。

1.ハローワークインターネットサービスにアクセスし、上図の矢印の求職者マイページアカウントを登録します。ここでは、メールアドレスとパスワードが必要で、これらを入力しますと、指定のメールアドレスに送られてきたメールから再度アクセスすることになります。

2.アカウント登録が完了したら、14日以内に求職情報を入力し、求職者マイページを開設し、求職情報の入力画面で、氏名、住所、連絡先をはじめてとして、職歴、希望職種等を入力していきます。具体的な手順は、添付のpdf用になりますが、後で触れるように、企業で多くの経験を培い、これをベースに仕事を得たいシニアに取っては、職歴、希望職種が大きな障壁ではないかと感じられました。

手書きの場合の求職票;

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kyuusyokumousikomisyo.pdf

ハローワークインターネットサービスの求職票の記入方法:

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/member/app_entryguide.html

今回は、数十年の企業で経験を積んできたシニアに取ってのハローワークインターネットサービスの使い勝手という点で意見を述べさせて頂きます。

まず、ハローワークインターネットサービスの求人内容はどうかと言うと、業務的には工数提供を求めるものが大きな割合を占めている感想です。内容的には、介護業、看護士、警備員、調理担当、保育士、工員、トラック及び送迎車の運転手、商業店店員、中小企業の事務員が目立っています。反対に申し上げると、介護、看護及び保育を除くと、シニアが長年培って身に着けてきたと自負する高度なスキルや経験を求められる様な求人は少ないと言えます。

次に、求職票には、希望する職業及び経験した仕事という項目で、それぞれ職業分類を選択により記載することが可能ですが、ここでは、事前に決まったリストから選んでいくことになります。概ね、厚生労働省のサイトの以下で提示されているリストから選択することになります。

職業分類検索 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

これを、見ていただくとご理解いただけると思いますが、工数提供を前提とした職種、例えば、電気工事士、機械設計技術等の記載はあるが、企業退職者であるシニアが身に着けているであろうマネジメントに関して、具体的に選ぶことは出来ない仕組みになっています。一部、大項目である管理職職業で網羅されている法人・団体管理職の中で選べることが出来るのは、店長、支店長、総務課長、人事課長、営業課長に留まり、多様な技術マネジメントや製造管理等は選ぶことが出来ないことは、一般のシニアにとって大きな壁となっていると考えられます。

但し、マイページの有効期限は、登録完了の翌々月末までということで、失業保険なり、ハローワークに行って相談等をしない場合で、また、期日までに求人が来なければ終わりか?

証明写真

ご存知と思いますが、就職には証明写真が必要です。

履歴書には本人の上半身写真を添付します。

近くの写真館は高額そうなので、プリントサービスの某全国チェーン店で、証明写真のサービスを行っていることが分かりましたので、お願いすることにしました。料金は千円強で、数百円をプラスすると、写真データを入手出来ました。撮影の場面では、メガネのブルーカット処理が光るので、メガネを取って貰えないかと言うことで、メガネを取って撮影しましたが、目の焦点も定まらなくなり、精気が薄れた写真となり、とてもこの写真を見て雇いたいという気にはならない様な代物になりました。これはまずいと言うことで、翌日、その近くの写真館に駆け込みました。そこでは、メガネを取れとは言わず、20回以上の試行錯誤の撮影をトライして頂いておりました。顔を上げてとかもう少し口角を上げてとかのモデルへの要求も入れて、証明の確度を変えて。そう致しますと、年を取った顔でも、まあ、雇っても良いかなと言うレベルの写真が出来上がりました。代金も先のプリントサービス店から数百円高いだけでした。結論は、最初に写真館に来るべきでした。

能力検査

SPI検査

1件書類審査を通りました。その途端、筆記試験実施のご連絡を頂きました。試験なんて、昇進試験とTOEICを除いて、入社以来受けていないぞ! 加えてSPIだそうで、今の新入社員はリクルートで一般的に使われていることは知っていますし、就職希望者のデータも見ていましたが、SPIとはどんなものか知りませんでした。まず、SPIとは、Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)を指しているらしく、相当多くの企業が、入社試験において採用しているらしい。学力や知識だけを問うものではなく、いろいろな側面から見て総合的に判断するテストであり、人物中心主義のニーズに応えたものとなっているとのこと。既に多様化され、SPI、SPI2、SPI3とバージョンアップされてきた様です。まったく知りませんでした。良く分からないので、さっそく本屋に寄り参考書を購入。

この年になって、参考書を購入して、受験勉強をするとは思いませんでした。まずは、週末に勉強開始。移動の電車の中や、テレビを見ながら一夜つけを行いました。問題は、言語問題、非言語問題及び性格検査となっております。言語検査では、ことわざ、漢字二文字単語の意味や四字熟語、助詞の使い方に関し、問うてきます。漢字の漢字二文字単語なんて通常使わないような難しい感じが出てくろので読み方も分からない次第です。これ以外には、長文の意味理解など、結構つらいものが在ります。非言語問題は、即ち、数学の問題です。この問題に含有される内容を列記すると、和差算、年齢算、分割払い、料金割引、代金精算、集合、鶴亀算、距離・速さ・時間、流水算、旅人算、通過算、濃度算、損益算、仕事・水槽算、植木算、順列、組み合わせ、確率、2次元グラフ、図形認知になります。鶴亀算とか順列、組合せ等は、公式を忘れてしまっています。また、その他の計算でも、方程式を解くことが求められます。さあ大変。

まず、金曜日~日曜日の3日間で、購入した参考書を一回やり切りました。この年にしては、相当の頭の使い様です。引っかかったのが、鶴亀算、順列、組み合わせ、確率です。公式を忘れていました。例えば、赤いボール5個と白いボール4個の中から3個選ぶ場合、2個が赤で1個が白の確率はいくらか?といった問題で、通常の社会生活では、考えない課題です。中学、高校で習った数学を思い出さなければならない訳です。鶴亀算とかは、子供の中学受験で教えたよな・・・・でも、今や難問として私の前に立ちはだかって来ます。次に大問題は、計算ミスの多発です。九九がスラスラ出てこない、ケアレスミスで答えが間違う、と言事で正解率が上がって来ません。とほほ・・ 参考書を一通り終わった後は、ネット上でSPI問題集をあさってみました。リクルートで多くの企業が採用していることから、多くのサイトが攻略方法や例題を掲載しています。助かりました。毎日、それらのサイトにアクセスして、精進を重ねました。以下が、私が良いなと思ったサイトです。もしご興味ありましたら、訪問してください。

https://www.sist.ac.jp/~suganuma/kougi/other_lecture/SPI/index.html

https://www.smartspi.jp/g/

https://jyosiki.com/spi/SPI_WEBtesting.html

Web検査

また、Web能力検査のご依頼です。自宅で受験可能なパターンです。

色々と調べたところ、今回は玉手箱と言うものであることが予想出来ました。

玉手箱は多くの企業が採用している適性検査であり、先で経験したSPIなどと並んでメジャーな様です。玉手箱はSPIよりも練習が必要です。

一番参考になったサイトが、『一般常識一問一答.com』でした。

https://jyosiki.com/spi/tama.html

そこには、URLによる玉手箱であることの見分け方も記載されており、以下のURLであれば玉手箱と言うことです。

https://web1.e-exams.jp/
https://web2.e-exams.jp/
https://web3.e-exams.jp/
https://tsvs1.e-exams2.jp/

転職先の人事から、受験のためのURLが送られてきますので、そのURLを見ると判断できると言うことです。因みに、送られてきたURLにアクセス後、IDと氏名を入力するのですが、その後、直ちに試験開始ではありませんので安心して、アクセスの可否を確かめて下さい。URL先のサイトが表示され、セキュリティーポリシーが表示後、さらに進むと、自分に設定された下記の中の課題項目と、問題数、設定時間が表示されますので、これを確認後、更に、事前練習をすることをお勧めします。

科目は、言語、非言語(計数)、英語、性格といった構成から、企業のニーズに従って設定される様です。一科目20分から40分位で、科目毎に終了して行くというものですので、一休みや、期限内であれば、日を改めての受験が可能です。

まず、取掛りとして、本屋に行き以下の問題集を購入しました。出費1500円(税別)也。

まず、言語ですが、2語熟語を並べて、2つの漢字の関係性を問う様な問題が課される様です。言語問題に加え、論旨把握の問題も出題されます。長文を読み質問に対して選択肢を選んで解答していきます。選択肢は本文から考えて設問は正しい、間違っている、どちらでもないの3つから選択して行くものです。許される時間に対し、問題量が多く、全問をじっくり読んで解いて行くことは出来ません。それ以外にも、長文を読んで、選択肢の例として筆者が一番訴えたいこと、本紙には記載されているが一番訴えたいことではないこと、本文には関係のないの3つがあり、素早い解答が求められます。一応、私も最後の問題まで回答出来ましたが、最後の方は、いい加減な判断となってしまいました。

これに続き、非言語=計数の問題では、四則逆算や図表の読み取り、表の空欄の類推などが出題範囲となります。四則逆算は、式の一部が空欄になっており、そこに当てはまる数字を入れて方程式を完成させる問題です。最初は、簡単なのですが、後半になるとなぞなぞの様なものも出てきます。高速演算が求められますが、電卓の利用が出来ますので、久々に大型の電卓を購入しました。2,151円也。1問に長い時間を掛けることはできませんので、実際に簡単な問題では、電卓よりも暗算です。図表の読み取りでは、見たこともない貿易の統計や、人口増加、生産量等の統計グラフや数値表を参照し、問題を読み取りながら設問に該当する正解を見つけて行くものです。分かりづらい図表を、スピーディーに理解し、計算を行い、正解を解いていく必要があります。表の空欄の類推では、空欄のある図表を見て、空欄部分に入るのは何かを考えていく問題です。単純計算で、1分で1問解答していく必要があります。時間をかける余裕がないため、事前にしっかりと練習しておくことが大切です。一応、私も最後の問題まで回答出来ましたが、最後の方は、暗算で、この辺だろうという数値を選択してしまいました。

英語ですが、これは、先の言語検査を英語に直したものと考えて結構です。2語熟語は、さすがにありませんが、平易な単語ですが、時事問題、エッセイ的な長文が記載され、趣旨に対する正誤を選択して行くもので、出題数も多く、素早く読み解き、解答していかなければなりません。文章の殆どは分かる単語で記載されているのであるが、一部分からない単語が出て来ると大変。予測、流れで答えるしかありません。結構苦労しました。

性格検査は、協調性や積極性等のメンタルな質問が繰り返され、気質を分析するもので、ここで問題なのは、本当の気持ちで答えるのか、企業の求める人材風に答えるのかです。同じような質問が繰り返されるので、虚を演じていると見抜かされる様な気がしますので、私は、比較的正直に答えました。

脅かすわけではありませんが、就活関係のネット上では、8割が落とされると謳われております。私共が就活を行った頃には、この様なシステムは存在しませんでしたが、今の就活生は、この関門を突破していることに驚きを感じます。そこで、例題が記載されている参考とすべきウェットサイトを以下に紹介します。

『一般常識一問一答.com』

https://jyosiki.com/spi/tama.html

『Webtest』

http://webtest.jp/tama.html

『マイナビ』

すぐできる玉手箱対策

https://gakumado.mynavi.jp/style/articles/52081

住民税

離職して、直ぐに問題となるのは住民税です。

所得税は給与等を支給された月に支払いますが、住民税は前年の収入に対して税金を計算し、次年度に支払いをします。会社勤めでは、これまで毎月の給与で支払っているため余り気にしてはいませんでしたが、定年退職や自己都合退職などで会社を退職後、次の会社に就職しても、その後、特別な手続きをしないと、その年に未納の住民税の支払い請求が送付されてきます。

住民税は、前年の所得に基づいて計算されますが、毎年6月から支払いが開始されます。支払いには、普通徴収という4分割の徴収方法と特別徴収という12分割の徴収方法があります。給与所得を得ている会社員の方などは、特別徴収では12分割で支払っています。6月から翌年の5月の給与までの住民税を天引きされます。給与明細を見てみると、住民税という項目があり、そこで天引きされています。普通徴収と異なり、納付忘れなどが発生しにくいというメリットがあります。年の途中で退職すると、退職付きの次の月以降の残分が、以降の6月末日、8月末日、10月末日、翌年1月末日の分割指定で、振込用紙が送られてきます。前年の年収に対し、「基礎控除」、「配偶者控除」、「扶養控除」、「社会保険料控除」、「生命保険料控除」などはありますが、課税所得に対してして、市町村民税=課税所得金額×6%、都道府県民税=課税所得金額×4%という税率になり、会社勤めの人は年収200万円で年間7万円~10万円、年収400万円で18万円~23万円、700万円で18万円~23万円、1000万円で70万円~80万円が住民税の目安という結果になります。これが、4分割で請求されますので結構な金額の出費が求められます。結構痛いです。

確定拠出年金には手続きが必要です。

積立金は原則60歳から70歳までの希望する時期に、老齢給付金として年金や一時金で受け取ることができます。一人ひとりの老後の生活設計にあった受取方法を選ぶことができますが、退職者は注意が必要です。退職時には、退職一時金や年金を一時金として受け取った場合、勤続年数に応じて、税控除が受けられます。勤続年数が20年超の場合、800万円+70万円×(勤続年数-20年)が退職所得控除額となりますので、例えば、30年勤続の場合、2900万円が控除対象となります。退職一時金や年金の一時金受け取りに合わせて確定拠出年金を一時金として受け取る場合、これを合わせて上記の控除額とのバランスを考える必要があります。

一方、確定拠出年金の掛金の拠出は原則60歳で終了となりますが、60歳以降も運用を続けることができます。60歳までは、「加入者」として会社の拠出を受けていましたが、60歳に到達して加入者の資格を失ったときなど「運用指図者」と成ってきます。60歳に到達して加入者の資格を失うと、「確定拠出年金 加入者資格喪失及び運用指図者資格取得通知書」、「運用指図者の手引き」、「老齢給付金裁定請求書(一時金)」等が送られてきます。

会社を退職した場合、企業型年金加入者資格を喪失した後、所定の期間内に移換または脱退一時金のお手続きを取らなかった場合、確定拠出年金法第83条に基づき、その方の個人別管理資産は自動的に売却、現金化され、国民年金基金連合会(特定運営管理機関)に移し換えられるできちんと手続きをする必要があります。これを自動移換といいます。自動移換されて連合会移換者となった場合、いくつかのデメリットがありますので、早めに移換手続きが必要です。個人別管理資産は、現金で管理されるため利息がつかず、また、掛金の拠出、運用の指図、老齢給付金・障害給付金の請求を行うことができません。また、移換のお手続きを行う場合に通常必要となる手数料に加え、所定の特定運営管理機関手数料が必要となります。

そこで、一時金として手に入れる必要が無い場合、個人型年金(iDeCo[イデコ])に加入し、運用指図者として積立金を運用していくことが良いのではないかと思います。しかしながら、企業型年金加入者資格を喪失された翌月から起算して6ヶ月以内に手続きが必要となります。また、民年金基金連合会にて受付後、以前の確定拠出年金から移換されるのに、1ヶ月半~2ヶ月半程度かかりますので早めの判断が必要です。

また、iDeCoを取り扱う金融機関も多いのですが、特に毎月の運用手数料に差がありますのでこれを考慮しての選定が必要です。加えて、扱っている商品に大きな差がありますので希望の運用商品がその金融機関にあるのかも重要なポイントとなると思います。希望の金融機関が決まりましたら60歳以上の入会希望と連絡し、専用の申し込み用紙を手に入れる必要があります。

高年齢雇用継続給付

失敗です。今回の転職で、これを忘れていました。

60歳以降の雇用継続で支給賃金が低下することは一般的となっていますが、そんなときに活用できる雇用保険が高年齢雇用継続給付です。60歳以降の企業で働いた賃金が以前の75%未満になる場合、この制度を活用すれば最大で賃金の15%分が支給されることを認識していませんでした。これは、60歳以降も同じ会社に雇用されていることを前提としていますが、60歳以降に退職し、別の会社に雇用された場合、高年齢再就職給付という制度が利用できる様です。

まず、高年齢雇用継続給付ですが、これは、60歳以降も失業保険等を受け取らず、継続して雇用した場合に受け取れる給付金です。ずっと同じ会社で働き続ける人が受け取れる給付金です。また退職後も失業保険を受け取っていなければ、再就職した際にも申請できます。そこには、次の受給要件があります。

・60歳以上65歳未満の一般雇用被保険者の人

・雇用継続を受けた後の賃金が以前の75%未満になる人

・雇用保険を5年以上払っていた期間がある人

この3つの条件を満たしていれば高年齢雇用継続基本給付金が受け取れます。長年ずっと同じ会社で働いている労働者であれば賃金が下がった際に受け取れるもと言ったものです。

一方、高年齢再就職給付金は、60歳以降一度会社を退職し失業保険を受け取り、再就職した際に支給残日数が残っていると受け取れる給付金です。こちらは少しややこしいですが、一度会社をやめて失業保険をもらっているときに、再就職した場合に受け取るものです。

そこには、次の受給要件があります。

・60歳以上で失業保険を一部受給中に再就職した人

・再就職した際の賃金が、退職前の賃金より75%未満になる人

・失業保険の支給残日数が100日以上残っている人

・再就職した際に、1年以上雇用されることが確実な人

・雇用保険を5年以上払っていた期間がある人

ここで、気をつけなければいけないのは失業保険の支給残日数が100日以上残っているかどうかと、再就職後1年以上の雇用が確実であることです。

何れにしろ、私の場合問題となるのは、60歳になる前に会社を退社し、雇用保険を貰うことなく再就職してしまったことです。再就職により、賃金は、嘱託社員契約いうこともあり再就職の前の75%以下に減少していますので、これらの制度を使用したいところですが、高年齢雇用継続基本給付、高年齢再就職給付の要件に係わってこないように思われます。

これを考慮すると、賃金が大幅に下がっても同じ会社での雇用延長という選択肢もあったかもしれませんし、退社から切れ目の無い就職よりも、60歳到達以降の退職で、一度失業の期間を経たのちに、賃金が大幅に下がった賃金での再就職のケースもあったかもしれません。これらのケースを全く考慮していませんでした。

今回の就職で優先したのは、継続的に同じ会社に居ても、業務が非常に限定されることを打破したいという考えと、単身赴任の解消でしたので、目標は達成されたわけですが、収入維持のみを考えた場合、更なる選択肢があったかもしれません。

ただし、高年齢再就職給付の場合、60歳到達時の賃金の月額の上限は、令和元年8月から令和2年7月までの場合476,700円であり、60歳到達時の賃金がこれより高額であった場合も、上限の476,700円を元に、その何%になったかで支給が決まる様です。また、高年齢再就職給付金は、失業給付である基本手当の支給残日数が200日以上ある場合は2年間、100日以上ある場合は1年間を限度として65歳になる月まで支給されますが、60歳時点の賃金の75%以上の賃金を受ける場合や、60歳以降の賃金が令和元年8月から令和2年7月までの額363,359円以上である場合は、高年齢雇用継続給付は支給されないことになります。

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